2011年12月24日土曜日

プリンター

今年も早、年賀状を書く季節となってしまった。書くと言っても、PCで作成し印刷するわけであるが。と、数日前に突然、プリンターが作動しなくなってしまった。本体の光の点滅によると、プリントヘッドの異常である。ずいぶんと前の機種であり、プリントヘッドはメーカーから取り寄せることはできない。新しい機種に変える、も選択肢だが、このプリンタ用インクセットが、ネット上でとんでもなく安い値段で販売されてた折に、大量に買ってしまい、それらが無駄になってしまう。家族からはプリンターを使いたいと、やんやの催促、ネットオークションで中古の同じ機種を探すが、けっこうな値段で、場合によっては、買ったときの値段よりも高値で落札されている。私と同じ理由で、使っている人がけっこういるのですな、、、。適当な出物がないか探っていると、プリントヘッドを売っている。即、落札し、入金。届いたヘッドを付け替えて印刷。無事に印刷されましたとさ、、、

2011年12月22日木曜日

今日のCD、そしてスタバ

T大の帰り、例によって渋谷の街。同僚のT氏からは、いつも遊んで帰ってるのだろう、とからかわれる。無粋なことかもしれないが、遊びにいくところもなく、通常は、駅近くのラーメン屋に入り、Diskunionジャズ・レアグルーブ館で中古のCDを漁り、ツタヤでSACDやCDを見繕って帰る。本日も、Diskunionで、Jan LundgrenのNewYorkCalling(500円)、ツタヤでは、10枚以上で1枚200円ということで、Enrico Pieranunzi、Brad Mehldauなど、他のレンタル屋ではまずみられないアルバム12枚を借りる。年末ということもあって、渋谷の街はいつもの木曜よりもずっと人通りが多い。ハチ公前交差点に面したツタヤの1、2階は、スターバックスが入っていて、交差点を見下ろす2階も人でいっぱいであった。外国人観光客にも人気のスポットのようで、写真を取り合っていたりする。昨年、スイス航空で渡欧した際に隣席にオランダ人が乗っていた。姉が同じ便のアテンダントで、2泊3日で日本を訪れたという。どこに行ったかと聞くと、真っ先にあげたのが、この交差点であった。世界で一番ビジーな交差点とかで、Youtubeにも動画が載っていたりする。珍しいのかもしれないが、先ず行ってみるところでもないだろう。
貧乏性の私は、スターバックスに入るとことはまずない。マクドナルドのコーヒーで十分である。先月のとある週末、別のT大で集中講義をした際、他に選択肢もないので、その図書館にあるスターバックスに入った。支払いを済ませてレシートを受け取ると、なんでもネットでアンケートに答えると、どこのスターバックスでも1杯無料となるという。何人かおきにランダムに「当たり」がでるらしい。無作為抽出によるアンケート調査を行っていると言うことでもあるが、滅多にスターバックスを訪れない客をサンプリングしたことになる。無料チケットは、高校生の娘のお引き取り、、、

2011年12月15日木曜日

セガンティーニ

T大での講義後、新宿、東郷青児美術館のセガンティーニ展。20年前の夏、車でアルプスの山中を回っていた際に、サン・モリッツに立ち寄った。そこでたまたま見つけたセガンティーニ美術館、いってみたはよかったが、改修とかで休館中であった。そこを親切な館員が、不憫に思ったか、なんと館の中へ、かの三部作「生」「自然」「死」の展示室に連れて行ってくれたのである。贅沢にも、他に観覧者がいない中、しばらくこれらの作品に見入っていた、、、。とはいえ、美術館に収蔵されている他の作品はみておらず、その後もミュンヘンのノイエ・ピナコテークにある「耕作」など断片的には観る機会はあったが、今回のように多くの作品を一度に観るのははじめてである。
 初期の古典主義的な作品から象徴主義に至るまで、セガンティーニ美術館収蔵品を中心にそれなりの数がきていた。うまいなー、というのが印象である。アルプスの空気感が伝わってくる色彩と分割表現に加えて、奥行きひいてはアルプスの雄大さを感じさせる構図の取り方がすばらしい。彼の採る技法、分割主義で日本の風景を描いたらと、ふと思う。光が峻烈に襲ってくるアルプスの乾いた透明な空気を描くのに適しているかもしれないが、湿潤な大気の中を通る光、おぼろげで境もぼやける日本の風景を表現するにはどうであろう。逆に、アルプスの光が、セガンティーニをしてかの表現をとらせたのかもしれないが、、、

2011年10月6日木曜日

渋谷、新宿、そしてスピーカー

T大非常勤。渋谷道玄坂、脇道のラーメン屋で昼食。東急プラザのレオに立ち寄る。相変わらず高い。客がいるのだろうか、よく店がやっていけるものだと思ってしまうが、そこは、さすが東京といったところ。ドイツと同様、HOゲージが中心で、Zゲージの方は縮小傾向という印象である。スイス国鉄の460型電気機関車は、その車体広告のバリエーションで知られ、よく模型にもされている。そのZもよいが、HOもよい、と見ながらに思ってしまう。隣の紀伊國屋をのぞいて、山手線にて新宿へ。東口のツタヤ、ジャズ、クラシックのコーナーにてSACDを物色する。ここは品揃えがよいが、さすがにSACDはなかなかない。郵送での返却が可能でしかも今は無料とのこと、15枚借りてしまう。帰宅後、長年お世話になったオンキョーのスピーカーに退出いただき、QUADのブックシェルフ型に入れ替える。QUADは、通っている近くの歯医者の診察室においてあるもので、聴き疲れしないその柔らかな音に、とりわけピアノの音にいつも聞き惚れていた。入れ替えて聞くピアノトリオは、ぞくぞくとする、柔らかさより透明な澄んだ音、明らかに違う。

2011年7月26日火曜日

下北沢

 今日はS大学。銀座の天賞堂でやっている「zゲージまつり」をのぞいて、千代田線日比谷駅へ、駅手前の鹿児島県アンテナショップに立ち寄る。1階は薩摩揚げ、焼酎などの食品、2階はレストラン、3階は、工芸品などを売る。薩摩切り子に見入る。我が家に数点あるはずだが、何処か戸棚の奥深く、、、ながらくお目にかかってもいない。薩摩切り子といえば、尚古集成館であるが、別途ガラス工房ができていて、黒い薩摩切り子を造っている。その作品群も飾られていた。黒も良い。1階の食料品売り場にて、かるかんと知覧茶、ボンタンアメを求めて、地下鉄に乗る。
 小田急線地下化工事中の下北沢で途中下車、駅周辺を歩く。小洒落た雑貨屋や古着屋、喫茶店、レストランが点在し、住宅地の中まで入り込んでいる。おじさんでも歩くのが楽しくなる空間である。駅前の近隣商業地が、商圏を広げる中で、面的に拡大、そして質的に変化したか。歩いた範囲内で、有機食材を使うレストランが2軒、自然食品スーパーが1軒あった。商売として成り立っているということ、有機を指向する人々らがいるということでもある。昼食としてラーメンを食す。
 帰りの新宿、タワーレコードに立ち寄る。Marcin Wasilewski "faithful"とJean-Pierre Fouquey " Railroad"。前者は"TRIO"に次ぐ2枚目、いかにもECM(最近はキース・ジャレットのケルン・コンサートをよく聴く)、後者は"鉄"ジャケ買い、、、思いのほかメロディアスで聞きやすい。

2011年7月25日月曜日

暑気払い

 大宮アルディージャの観戦者調査でお世話になったO氏が親会社Nへ移動になったとのことで、同僚K氏と共に、武蔵浦和ビストロアンにて慰労(祝賀?)会。今シーズンのアルディージャの調子、なでしこJAPANの活躍、、、そしてまた、O氏は、昨年12月のトリノでも一緒で、その時のことに話を咲かせる。食事、そしてワインがおいしかったことに、皆異論はない。今晩のお店の食事も(食にはうるさいK氏からも)好評であった。ここは、妻が、子供の同級生の母親らに誘われてランチに来たところ、その後、家族でも一度訪れている。「どこに行けばおいしく食べられるか?」母親の情報ネットワークはあなどりがたし。

2011年7月17日日曜日

秩父から「力」

 昨日は、「ふるさと支援隊」活動として、学生らと秩父市吉田阿熊の集落センターにて、インタビュー調査、そして、震災で中止となった昨年度の報告会。報告会には大勢の方々に来てもらえて、加えて、活発な質疑応答、さらには学生らとの車座の議論も予定の時刻を過ぎても続き、よかったかな、と。宿とするかおる鉱泉には、9時過ぎに到着し、夕食とする。学生らが地元の人のガイドで採った沢ガニを揚げてもらう。風呂の後に、学生の部屋でビール、気づくと2時を回っており、おじさんは退散。
 本日は、小鹿野の街、秩父ワイン(学生らは試飲、運転手の私は指を加えてみているだけ)、小豆沢の日窒鉱山集落跡(ずいぶんと朽ち果ててきた)、栃本関所跡、そして、三峯神社を経て、渋滞の関越を大学へと戻る。くねる山道(林道)、運転の仕方が悪いのか(家族に言われいることであるが)、途中で酔って気分が悪くなる学生。すいません!
 19時半に浦和駅西口にて、K大学N氏と待ち合わせ。裏門通りに向かって歩く。力の前には人だかり、と、「ウォー、、、」と歓声があがる。アウェーの浦和対磐田戦、レッズが点を入れたようであり、N氏もその場の雰囲気に圧倒された様子。行くつもりであった居酒屋ではなく、力の支店(?)に入る。入って案内された場所がスクリーンの真下で、相席のテーブルの対面はアベック。お店の中のレッズ・サポは皆スクリーン、すなわち我々の方を見ている。したがって、スクリーンを無視して二人で話すのもバツが悪く、スクリーンを時折見るふりをしつつ話す。試合は、後半ロスタイムでPKをとられたレッズが引き分けに持ち込まれて終了、力の店の中も気まずい雰囲気となる。K市にもJリーグのチームがあるが、このような場所はないとのこと、浦和らしい光景といえよう。

2011年7月12日火曜日

クレー

 竹橋、近代美術館のクレー展に寄る。久しぶりの展覧会。先般、渋谷東急で展示していたフェルメールの「地理学者」も見に行きたいと思っていたが結局叶わなかった(この「地理学者」はフランクフルトのシュテーデル美術館の中でも好きな作品の一つだった)。
 本務校の身分証明証はもたないが、J大学の教職員証にて割引、ありがたや。割引分+100円にて音声ガイドを借りる。クレーは好きで、ドイツにいたときには、コレクションがあると聞いていたベルンやデュッセルドルフの美術館へ何度かでかけていた。1987年には、ベルンで、ニューヨーク近代美術館とともに、けっこうな規模で回顧展をやり、2度見に行った記憶がある。その後、ベルン郊外にできたクレー・センターには残念ながらまだ行ってはいない。
 今回の展覧会にもクレー・センターのコレクションから多くがきていた。また、日本各地の美術館からも作品が集められていた。クレーの技法についてうまくまとめられていたと思うが、インパクトのある作品の数が少ないかな、という印象である。ますますクレー・センターに行きたくなってきた。
 平日の午前というのに、すごい人の数(9割方はおばさん、私のようなおじさんはわずか)。日本でもクレーはそれなりに人気があるのですね。

2011年7月4日月曜日

研究会

3、4日と、秋葉原ダイビルのS大学サテライトにて昨年度まで科研で共同研究をやっていたメンバーによる研究会。学生に戻って、ゼミで発表をし論評をうけるようなものである。新たな宿題がだされる。3日夜は懇親会、結局2次会まで顔をだし、終電間際の帰りの電車では2駅乗り越して、タクシーでの帰還。

2011年6月29日水曜日

チェルノブイリ、そして福島

 昨日、J大学にて借りたマリーナ・ガムバロフ他『チェルノブイリは女たちを変えた』社会思想社をパラパラとめくる。
 チェルノブイリの事故によって、ドイツも南部を中心に放射能に汚染され、土壌や食品の汚染が問題となっていた。その時の母親ら女性の思いや行動を綴った書である。政治家は、野菜を頬張り安全を訴える一方で、子を持つ母らは、子供を外で遊ばせるのを止めて冷凍食品や缶詰に走る、、、どこかでみた光景、そう現在の日本の光景である。
 チェルノブイリの事故は1986年の4月、私は、その6月から2年と4ヶ月、ドイツ、ハイデルベルクに滞在していた。その間、放射能に汚染された食材を口にしていたことになる。私の指導教員も周りの学生もあまり気にせず、すなわち、多くの人々は、通常の生活をしていたようだが、一方で、リベラル系の新聞が、「今週の放射能」という記事で、何に何ベクレルの放射能が検出されたと記事にしていたし、市民団体が、「食品に含まれる放射能」といった冊子を作って、牛乳やお菓子など、どの銘柄にどれくらいの放射能が検出されたか、どう対処すべきか、伝えていた。多くの「気にしない、気にしてもしょうがない」層と、一部の「危ない、何とかしなくてはいけない」層とに二分されていたといえ、これもやはり、今日の日本、関東における社会の対応と重なる部分があるといえる。
 これまでネットにおける放射能を巡る言説に触れてきた。それを踏まえた上で、当時のドイツにおける汚染の実態と社会の反応を振り返ってみたいと思っている。某所で話さなければならないことになって、その素材集めでもある、、、
 

2011年6月28日火曜日

CD

 J大学での非常勤の日、新宿タワーレコードに立ち寄る。先日、秋葉原で買おうと思っていたBerndt Egerbladh"A BOY FULL OF THOUGHTS"を見つける。これで止めておけば良いのだが、ずっとアルバムを入手しているfourplayの新作LET'S TOUCH THE SKYに手をだす。学生時代にCDプレーヤーもないのにはじめて買ったCD、Bill EvansのWalz for DebbyのSACDを前にしばし迷う。既に、HDtracksにて24bit192kHz板をダウンロード購入しているからである。聞き比べをしてみたいと思ったが、4500円は高い。SACDは止めたが、隣のWalz for Debby完全板なるものを手にとってしまう。さらに、Guido Trio ManusardiのBLUE TRAIN。これはジャケ買い。イタリアンなのに、どうしてジャケの列車はDBドイツ国鉄?
 結局4枚ご購入。

2011年6月26日日曜日

エクスカーション

 実習の一貫として、浦和にてエクスカーション。9時30分に浦和駅集合、中仙道から、県立図書館、文書館の見学の後、かつて地図センターにて地図教室を行ったときのルートに沿って、南与野駅に向かう。久しぶりに一日歩く。
 学生らにとっては日常の生活圏、しかしながら、見慣れた風景の中に、新鮮な発見、驚きがあったという。教室の中だけでは伝えられないおもしろさを、野外では伝えることができるわけで、そこにまた醍醐味があろう。
 思えば、学生時代、先生、先輩諸氏にいろいろなところへ連れて行ってもらったものである。あれは学部3年の時、指導教員となるY先生をはじめとして先生方が阿武隈へ大学のワゴンででかけるのに同行させてもらったことがある。地図を片手に、特に目的地もなく、おもしろいと思ったところで車を止めて写真を撮ったり、そこにいる人に話を聞いたり、、、夕方になると地図の中に温泉マークを探して、最寄りの温泉へ、、、混浴の温泉に浸かりながら、湯船に共に浸かるおばあさんに「ズロースはいつ頃から履いていましたか?」と尋ねるI先生、、、(I先生はまた次の日には、立派な温泉旅館で見事な値切り交渉をして、その宿からスカウトされていた。)皆が楽しんでいた。そうした楽しむ姿をみて、傍らにいる学生もまた興味を持たないはずがない!
 力不足にて教室ではおもしろさは伝えられないかもしれないが、自分の先生らから教わった野外のおもしろさは野外にて伝えられるかもしれないし、伝えたいとも思う。

2011年6月25日土曜日

同窓会

 東京駅脇のサピアタワーにおける学部同窓会の総会へ、学部長の名代として出席。挨拶をさせられる。赴任以前の卒業生ばかりで、知った顔はいない。「卒業生の皆さんのご活躍や同窓会でのご活動に触れることで、在校生は、学部に対する愛着や帰属意識を深めることになるでしょう、、、」などと述べる。と言っても、自分が卒業した大学の同窓会は一度もやっていないなー。
 会の前に、秋葉原のイシマル電気ソフト館へ、澤野工房のアルバムを買いに、、、と、ソフト館はない!本館に行くと既に閉館とのこと。ジャズ&クラシック館の閉店に続く、CDソフトの店頭販売の縮小は、致し方ないのかもしれない。