2008年11月5日水曜日

エクスカーション

 今日からエクスカーションが始まる。地理学や地質学で一般に「巡検」と称され、それはまた、フィールドワークと同義ともされる場合がある。小生の理解では、日本における「巡検」は二重の意味をもつ。すなわち、ある特定の地域を、特定のテーマにとらわれず多様な観点から地域自体の理解を目的としてみてまわること、そして、テーマをあらかじめ設定した上で、現地において資料を収集したり、現地観察、インタビューなどによってデータを収集することである。前者をエクスカーションとして、後者を現地調査あるいはフィールドワークとして明確に区別する方がよい、と常々思っている。実習教育においても、両者を区別して行い、それぞれカリキュラムの中で位置づけるべきである。スタッフが限られている中で困難なことではあるが。
 今日からの日程と見学ポイントは以下の通り。基本的に徒歩と公共交通機関を用いる。肌で土地を感じ、交通事情を知るにはそれがよい。ただし、どうしても公共交通ではアクセスの困難なところがある。今回は3日目、レンタカーを用いることにしている。


11月5日(水)

静岡駅------<静岡市中心商業地・業務地区>------<駿府城趾>------<静岡市街>------静岡駅前停留所 (4番のりば) 16:50======17:07登呂遺跡------宿

(泊)〒422-8033静岡市駿河区登呂4丁目17-23 旅館登呂

11月6日(木)

宿9:00-------<登呂遺跡>----登呂遺跡入口10:04======10:24久能局前----<久能山の石垣イチゴ>-----<東照宮>---久能山下11:40 =====11:59梅蔭寺----<次郎長通り>---<エスパルス通り>---<清水港(日の出ドリームパーク)>---<エスパルスドリームプラザ>-----エスパルスドリームプラザ14:30=====14:35JR清水駅--<清水市街>-----静鉄新清水駅15:24======15:32草薙--<谷田地区(静清土地区画整理事業)>---県立美術館前16:21====16:32新静岡17:12=====17:29登呂遺跡-----宿

(泊)〒422-8033静岡市駿河区登呂4丁目17-23 旅館登呂

117日(金) *レンタカーにて移動*

宿- -<STEP IN たまるや(わさび漬け工場)>--<大崩海岸>---<焼津漁港>-------<焼津市街>---<静岡うなぎ漁業協同組合(大井川流域の養鰻業)>-----<相良油田>--<グリンピア牧ノ原(牧ノ原台地の茶業)>---<富士山静岡空港ビジターセンター>---<大井川蓬莱橋>-----宿

(泊)〒427-0022 島田市本通1丁目4628-2 ホテル1--3島田

118日(土)

宿---島田駅前9:34====9:41大井川公園前---<島田市街(大井川川越遺跡)>--大井川公園前10:51===10:53新金谷入口---<大井川鐵道新金谷駅>11:15===11:19 金谷====<金谷市街(東海道石畳)>----金谷駅にて解散12時30分頃

見学(下調べ分担)テーマ:
・東海道メガロポリスにおける静岡の位置(人口と都市、産業)
・駿府城下町の都市形態とその変遷
・現在における静岡市の中心市街地の構造
・石垣イチゴ生産の変遷と観光化
・清水港の貿易の変化と東海道における位置
・清水エスパルスの設立と清水における意義
・静岡市と清水市の合併の経緯と合併市における両市の位置
・焼津漁港における遠洋漁業の変化
・大井川流域における養鰻業の展開
・牧之原台地の開発と茶業
・東海道53次の交通体系と大井川川越
・産業観光としての大井川鐵道

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