2012年7月18日水曜日

ウランバートル

昨年の9月以来の4度目のモンゴル行き。うだるような暑さの中、日暮里経由、京成スカイライナーにて成田へ。待ち合わせ場所には既に、今回同行する学生2名。MIATモンゴル航空カウンターにてチェックインし、フードコートにて昼食をとる。昼食をとりながら学生らと話す。既に、2人とも、海外旅行の経験は豊富。一人に至っては、東南アジアを歴訪、ネパールに留学していたというつわもの、、、。若い人たちが海外に出なくなったといわれるが、本当だろうかと思ってしまう。私などは、海外へ初めて出たのは、大学院に入って4年目のことであった。
空港は、夏休み前だからか、また、昼過ぎという時間帯からか、閑散としている。ウランバートル便を待つ人々には、年配の旅行者が多く見受けられる。欧米や中国、韓国には既に行ってしまった層にとっての新しい旅先か、あるいは、モンゴル・フリークがいるのか。繰り返しモンゴルを訪ねる人も多いらしい。
成田を発ったMIATボーイング767は、残雪もわずかとなった富士山の北を通り、南アルプス、琵琶湖、若狭湾を経て、山陰の海岸に沿って飛ぶ。伯耆大山、中海、宍道湖もくっきりとみえた。その後は、ビールとワインでウトウトと、、、ワインは、日本では珍しいオーストリア産赤ワイン。ウィーン北の蔵元Kattinger、品種はオーストリアではよくあるZweigelt、まあ普通か。
 ウランバートル・チンギスハーン空港へ着陸態勢に入ると、皆が窓の外に見入る。緑の草で覆われたなだらかな山並みが見える。4度目にして初めてみる緑のモンゴル。ただ、思っていたほどに、緑が濃くない。稜線付近では、緑がなく茶色の地肌が露出しているし、斜面上も、緑に茶が混ざる。緑の密度がなんとも低い。緑の絨毯を期待していたものとしては、少し物足りない。元来、こうした植生なのか、あるいは、植生が後退していっているのか、興味のあるところである。
 空港には、我々のプロジェクト関わってくれているMP氏が出迎えてくれる。旧東ドイツ・モンゴル大使館勤務の経験があり、ドイツ語で話す。空港から市内へ向かう道は相変わらずでこぼこ道であるが、片側2車線の道路に改良すべく工事中であった。昨年9月に訪れた時もそうであったが、あちらこちらでビルが建設中で、クレーンが立ち並ぶ。景気はよいようである。
 定宿としているフラワー・ホテルにチェックイン。8時を過ぎるが、まだ外は明るい。買い物がてら軽く食事をしようと外に出る。何度か訪ねたチェーンのモンゴル食レストランへ。英語で写真付きのメニューがない!経営が変わったよう。キリル文字が読めればなんとかなるのだが、残念ながら読めない。他の店にすべく外に出る。すぐそばで入ったレストラン、最初は英語のメニューはないとのことであったが、しばらくして、写真付き英語メニュー。見覚えのあるメニューであり、要は前に訪ねたレストランが移転したということであった。モンゴル風焼うどんともいえるツォイアンとミルクティーであるスーティー・ツァイをたのむ。ツォイアンには、はじめてのことだが、ケッチャプがかけられている。いまひとつ。
 食後、すでに暗くなる中、 スーパーに立ち寄る。社会主義時代に、公共アパート群の中の近隣商業地区として位置づけられたであろうスーパーのある一角は、いくつものカラオケ・バーに、カフェー・バーや日本食レストラン、韓国レストランがある。スーパーでは、ミネラル・ウォーターに、ビールとウォッカを求める。モンゴルにはヨーロッパ、特にチェコのビールが流通していて、かつ酒税も安いのか、日本では考えられないような値段で、ヨーロッパのビールが飲める。ピルスナータイプのビールの元祖Pilsner Urquellや本家バドワイザー・ビールBudweiser Bidwell(アメリカのバドワイザーはチェコのバドワイザーのパクリ)が棚に並ぶ。今日は初めて、プラハのビールStaropramenをみかける。プラハに滞在していたときにはよく飲んでいたもので、むろんこれを選ぶ。洗濯、そしてシャワーの後に、グラスに注ぐ。うまい!