2012年3月25日日曜日

ふるさと支援隊

秩父市吉田阿熊地区で行ってきた埼玉県の事業である、ふるさと支援隊の活動の報告を現地の阿熊集落センターで行う。先だって、K大のN氏とそのゼミ生による、H県における同様の活動についての紹介があった。K大の学生6人は、夜行バスに乗ってわざわざやってきてくれたものである。我々の発表も学生らが中心となってまとめたもの、失礼かもしれないが、思いの外、立派にやってくれる。中山間地に学生らを送り込み、学生らの若さ、エネルギーを注ぎ込もうというふるさと支援隊なる事業であるが、逆に、学生らが支援、教育された感がある。学生らはそれぞれポテンシャルをもっている。それをうまく引き出すことが肝要なのであろう。昨年度の発表時と同様、発表後は、車座となって村の方々、そしてK大の学生も含めての意見交換。
 壮大な自然の風景も、皆が知る歴史文化もない、何気ない山里の意味や価値が見いだされつつある、その途上にあるのかもしれない。ただ、意味づけ、価値づけは、放っておいても自然になされるわけではないであろう。今年度でもって、支援隊の事業にとりあえずの区切りをつけるが、今後の関わり方が問われているといってもよい。